今回は、ヨーロッパ各国で食べられている水餃子の簡単レシピを紹介します。普段とは違う具材や調理法で、いつもの餃子をワンランクアップさせてみてはいかがですか。
イタリア「ラビオリ」
餃子の皮を使って、ラビオリの簡単レシピを紹介します!餃子の皮なのに、手打ちみたいにモチモチの生パスタ風に仕上がります。
材料(1人分)
餃子の皮5〜7枚
塩適量
オリーブオイル 適量
トマトソースやバジルペーストなど、お好きなパスタソース1人分■ 【中に入れる具材】
マッシュしたカボチャやさつま芋(じゃがいもや里芋でも。)+バター(またはオリーブオイル)+塩適量
ゆでで刻んだほうれん草+モッツァレラチーズなど適量
きのこ+ベーコンなど 適量
ひじきの煮物や切り干し大根など適量■ ※中に入れる具材は何でも好きなものでOK。夕飯の肉じゃがの残りとか、ポテトサラダとか、何でも。
作り方
①中に入れる具は、マッシュしたカボチャやさつまいもにバター、モッツアレラチーズ、きのこのソテーなど、何でもOKです。
②餃子の皮の中央に具材をティースプーン1杯程度のせて、皮の周りを水で濡らす。
③半分に折りたたんで、皮のふちを(茹でる時に中身が出ないように)フォークで押さえつけてしっかり閉じる。
④鍋に湯を沸かし、湯1Lにつき大さじ1の塩とオリーブ油大さじ1を入れる。お湯の味をみて薄い塩味がつくまで塩を入れます。
⑤グラグラ沸騰した鍋に3を入れていく。30秒ほどですぐ浮いてくるので、浮いたものからすぐにザルにとる。
⑥水気をしっかり切ったら器に盛り、トマトソースやバジルペーストなど、お好きなパスタソースをかけて出来上がり!
アレンジソースとして、溶かしバターにレモン汁、塩、イタリアンパセリを入れるだけの超シンプルなレモンバターソースや、オリーブオイルにレモンとパルミジャーノをかけて手打ちパスタ風にアレンジするのもオススメです!
ロシア「ペリメニ風水餃子」
餃子をバターでコーティングした水餃子です。お酢を加えることで、バターの濃厚さや後味をさっぱりさせます。
材料(2人分・約20個)
シンプル水餃子の皮の材料…半量(材料は40枚分)
・卵液
・卵…1個
・水…1/2カップ
・塩…小さじ1/2
・薄力粉…150g
・強力粉…150g合いびき肉…150g
下味
・塩…小さじ3/4
・こしょう…少々玉ねぎのすりおろし…1/2個分
おろしにんにく…1/2片分
・バター、酢作り方
①卵を溶きほぐして残りの卵液の材料を混ぜ合わせる。ボウルに薄力粉、強力粉を入れて、卵液を少しずつ加えながら手で混ぜ合わせる。
②さらに均一になるように混ぜ合わせ、ひとまとめにする。乾かないようにふんわりとラップをかけ、生地がなめらかになるまで30分以上休ませる。表面がしっとりとして、粉っぽさがなくなったら生地のでき上がり。
③生地を4等分にし、棒状にのばす。さらに10等分に手でちぎり、それぞれ丸める。このとき生地が乾きやすいので、ちぎったものにラップをふんわりとかけておくとよい。
④丸めた生地を手のひらでつぶし、強力粉適宜(分量外)で打ち粉をし、少しずつ回転させながらめん棒で端をのばしていく。生地のまん中が厚い、直径6~7cmの円形の皮を20枚作る。まん中を厚くするのは、あんを包んだときに皮の重なりを均一にするため。
⑤ボウルにひき肉と下味を入れて、手でよく練り混ぜる。なめらかになったら玉ねぎ、にんにくを加えてざっくりと混ぜ合わせる。
⑥皮の中心に5の1/20量をのせて半月形に閉じる。さらに両端をくっつけ、帽子形にする。同様に合計20個作る。
あんをのせ、餃子の皮を閉じたら、端と端をくっつける。丸くなって帽子のような形に。
⑦鍋にたっぷりの湯を沸かして、多めの塩(分量外、水1カップに塩小さじ1/2が目安)を加える。餃子を入れ、浮き上がって1~2分したら湯をきって取り出す。熱いうちに器に盛り、バター、酢各大さじ2を加えてさっと混ぜる。
アレンジとしては、サワークリームをかけて食べるのもオススメです!またコンソメスープに入れると、あっさりした味付けを楽しめます。また、ロシアでは茹でた後に焼いたり、揚げたりして食べることもあります。
ドイツ「マウルタッシェン」
ドイツ風餃子のような料理です。先ほど紹介したラビオリに似ていますが、大きさが2〜3倍のサイズなのでボリューム満点です!
材料(4人分)
【生地】
小麦粉 (250 g )
卵 (2個)
塩 (小さじ1/2)【中身】
ひき肉(合挽きか牛か) (150 g)
ほうれん草 (1束(150〜170 g))
卵 (1個)
パン粉(パン粉なかったら、ご飯でもOK) (1カップ)
玉ねぎ、みじん切り (1個)
塩コショウ
ナツメグ (小さじ1/2〜1)【他】
コンソメかチキン出汁か野菜だし(和だしでも!) (2リットル)
パセリ (少し)作り方
①ボウルに小麦粉と卵、塩を小さじ1/2、水を大さじ4〜6くらい入れて混ぜる。生地がまとまってきたら、打ち粉を振ったまな板などに出して、手でこねる。滑らかで丸くなったら、ラップして30分寝かせる。
ボウルに小麦粉と卵、塩を小さじ1/2、水を大さじ4〜6くらい入れて混ぜる。生地がまとまってきたら、打ち粉を振ったまな板などに出して、手でこねる。滑らかで丸くなったら、ラップして30分寝かせる。②生地を待ってる間、ほうれん草を1〜2分茹でて、すぐ冷たい水に入れて冷やす。水を絞って、細く切る。(冷凍ほうれん草でもOKです)
③もう一つのボウルに、ひき肉、ほうれん草、玉ねぎ、パン粉、卵1個、ナツメグと塩コショウをよく混ぜる。
④生地を伸ばす。打ち粉を振って、大きい長方形に伸ばす(少し薄めに)。包丁かパイカッターで小さい(6 x 12センチぐらい)長方形に切る。
⑤切った生地の真ん中に中身を大さじ1ぐらい乗せる。生地を折り重ねて、中身の周りを押しながら、しっかり締める。
⑥出来上がったマウルタッシェンは打ち粉を振ったバットやお皿に置いとく。
⑦出汁・スープを沸騰させる。沸騰したら、マウルタッシェンを入れて、弱火にする。(ソースをつけて食べるなら、お湯で茹でても大丈夫)。
⑧12〜15分煮る。スープに少し野菜入れて一緒に煮ても美味しいです(人参や玉ねぎとか、キノコとか)。
⑨お皿に分けて、スープを注ぎ、パセリを振る。いただきます!!スープじゃなくて、ソースで食べるなら、水を切って、そのままお皿に分けてソースをかける。
アレンジとしては、シンプルな鳥だしや野菜だしで茹でて食べるのもオススメです!また、スライスして卵と一緒にフライパンで炒めて朝食にもどうぞ!
トルコ「マントゥ風水餃子」
トルコの代表的な家庭料理で小さな餃子から、肉汁がジュ~っと溢れだします。酸味のあるソースがよく合う餃子です!
材料(2人分・約80個)
シンプル水餃子の皮の材料…半量(材料は40枚分)
・卵液
・卵…1個
・水…1/2カップ
・塩…小さじ1/2
・薄力粉…150g
・強力粉…150g牛ひき肉…100g
下味
・塩…小さじ1/2
・こしょう…少々
玉ねぎのみじん切り…1/4個分(約50g)
パセリのみじん切り…大さじ2にんにくヨーグルトソース
・プレーンヨーグルト…1/2カップ
・おろしにんにく…小さじ1
・塩…小さじ1/2トマトソース
・ホールトマト缶…1/4缶(約100g)
・バター…20g作り方
①にんにくヨーグルトソースの材料を混ぜる。トマトソースの材料を鍋に入れ、2~3分煮る。
②卵を溶きほぐして残りの卵液の材料を混ぜ合わせる。ボウルに薄力粉、強力粉を入れて、卵液を少しずつ加えながら手で混ぜ合わせる。
③さらに均一になるように混ぜ合わせ、ひとまとめにする。乾かないようにふんわりとラップをかけ、生地がなめらかになるまで30分以上休ませる。表面がしっとりとして、粉っぽさがなくなったら生地のでき上がり。
④台に強力粉適宜(分量外)で打ち粉をして生地をのせ、めん棒で約40×20cmの長方形にのばす。包丁で縦横3cm幅に切り目を入れ、切り離さずにおき、3cm四方の正方形の皮を約80枚作る。
⑤ボウルにひき肉と下味を入れて、手でよく練り混ぜる。なめらかになったら玉ねぎ、パセリを加えてざっくりと混ぜ合わせる。
⑥皮の中心に3の1/80量をのせていく。皮の角を対角線上に合わせ、閉じる。同様に合計80個作る。
皮は切り離さずに、先に肉だねを均等にのせると包みやすい。正方形の生地の対角線上の角どうしを合わせ、さらに残りの角も合わせると、四角すいのような形に。
⑦鍋にたっぷりの湯を沸かして、多めの塩(分量外、水1カップに塩小さじ1/2が目安)を加える。餃子を入れ、浮き上がって1~2分したら湯をきって取り出す熱いうちに皿に盛り、1のにんにくヨーグルトソースとトマトソースをかけ、混ぜながら食べる。
お肉が余ったら、一緒に小さな肉団子に丸めて茹でてマントゥと一緒に食べても美味しいです。
ウクライナ「ヴァレーヌィク風水餃子」
ウクライナの代表的な家庭料理で、もっちりしたじゃがいもでお肉は入っていないですがボリューム満点です!
材料(2人分・約20個)
シンプル水餃子の皮の材料…半量(材料は40枚分)
・卵液
・卵…1個
・水…1/2カップ
・塩…小さじ1/2
・薄力粉…150g
・強力粉…150g新じゃがいも…200g
下味
・牛乳…大さじ3
・バター…大さじ1
・塩…小さじ1
・こしょう、砂糖…各少々しいたけのみじん切り…3枚分
炒め玉ねぎ
・玉ねぎの薄切り…1個分
・サラダ油…大さじ3・サラダ油、塩、こしょう
作り方
①卵を溶きほぐして残りの卵液の材料を混ぜ合わせる。ボウルに薄力粉、強力粉を入れて、卵液を少しずつ加えながら手で混ぜ合わせる。
②さらに均一になるように混ぜ合わせ、ひとまとめにする。乾かないようにふんわりとラップをかけ、生地がなめらかになるまで30分以上休ませる。表面がしっとりとして、粉っぽさがなくなったら生地のでき上がり。
③生地を4等分にし、棒状にのばす。さらに10等分に手でちぎり、それぞれ丸める。このとき生地が乾きやすいので、ちぎったものにラップをふんわりとかけておくとよい。
④丸めた生地を手のひらでつぶし、強力粉適宜(分量外)で打ち粉をし、少しずつ回転させながらめん棒で端をのばしていく。生地のまん中が厚い、直径6~7cmの円形の皮を20枚作る。まん中を厚くするのは、あんを包んだときに皮の重なりを均一にするため。
⑤じゃがいもはラップで包み、電子レンジで約7分加熱して熱いうちにつぶし、下味の材料を混ぜる。
⑥フライパンに油大さじ1を熱し、しいたけを入れてしんなりするまで炒め、塩、こしょう各少々で調味する。
⑦炒め玉ねぎを作る。フライパンに炒め玉ねぎの材料を入れ、玉ねぎがうすく色づくまで、弱めの中火で炒める。
⑧5に6を加えて混ぜ、4の皮の中心に1/20量をのせて半月形に閉じる。端から順に前に倒して巻き込むようにし、ひだを寄せる。同様に合計20個作る。
端を前に倒したら、その隣をさらに倒す、を繰り返す。ロープのようなねじった形のひだができる。
⑨鍋にたっぷりの湯を沸かして、多めの塩(分量外、水1カップに塩小さじ1/2が目安)を加える。餃子を入れ、浮き上がって1~2分したら湯をきって取り出す。熱いうちに皿に盛って7をのせ、混ぜながら食べる。
割とあっさりした餃子なので、サワークリームやケチャップ、マヨネーズをつけて食べるのもオススメです!
海外の餃子を手作りして、味や調理法の違いを楽しもう!
今回はヨーロッパ各国で食べられている水餃子の簡単レシピを紹介しました。世界では水餃子の方が人気があるようで、その理由は油を使っていない分、ヘルシーだからかもしれませんね!普段なかなか食べることのない世界の水餃子を作ってお気に入りを探してみてはいかがでしょうか。