餃子のルーツは知れば知るほど美味しく感じる?!餃子の歴史を解説

近年大ブームになっている「餃子」は、中国では起源前から食べられていたのが始まりと言われています。

日本でギョウザが食べられるようになったのは100年ほど前からです。

日本人の食文化にも相性が良く、現在では各地に餃子の名所や名店が次々に生まれています。

餃子に限らず、食べ物の歴史や文化を学ぶことで、より一層その食べ物が美味しく感じられますよね。

今回はいつも身近に食べている餃子の歴史を紹介します。

餃子のはじまり

水餃子

起源

中国には餃子の由来についてたくさんの伝承や民話があります。

起源についても多説ありますので、今回は一部を紹介します。

餃子の起源は中国といわれていますが、紀元前3000年頃には同じように小麦粉の皮に具を包んで加熱した食べ物は古代メソポタミア文明の遺跡から見つかっています。

中国では、紀元前600年頃の遺跡からギョウザらしき食べ物の痕跡が見つかっています。

そう考えると紀元前3000年頃には餃子の起源となる食べ物が食べられていて、それがシルクロードを伝わってインドや中国などで発展して、近隣諸国へ伝わったと考えられます。

日本への普及

今ではすっかり一般的な食べ物になっているギョウザですが、日本で本格的に「餃子」として食べられるようになったのは比較的最近で、第2次世界大戦後からとされています。

中国に渡っていた日本兵が中国の満州で食べていた餃子を、戦後故郷の宇都宮に戻った際に満州で食べた餃子を懐かしみ、その味を再現したのが最初と言われています。

中国では茹でた水餃子の残りを焼いて食べたのが焼き餃子ですが、日本に伝わってからは生の餃子をそのまま焼いて食べるようになり現在の焼餃子のスタイルが出来上がりました。

また、同じ時期に日本国内に中華街が出来始めたことから色々な種類の餃子が日本に伝わり、神戸や福岡などでは地域に密着した独自のスタイルが出来上がりました。

餃子の由来

焼餃子

名前

餃子は中国語で「ジャオズ」と発音します。アクセントが少し違いますが子供を授かるという意味の「交子」と同じ発音であることから大変縁起の良い食べ物として扱われてきました。

日本の「ギョウザ」は、中国での焼き餃子の言い方と水餃子や蒸し餃子に使われる「ジャオズ」から「ギョウザ」になったそうです。

世界の餃子の呼び方をさらに知りたい方はコチラ!

【世界の餃子】世界の餃子の呼び方を23種類紹介!レシピもあり!
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現在の日本で食べられている餃子が三日月のような半円形をしているギョウザが多いのは、中国で使われていたお金が半円形だったことが由来しています。

また皮のひだにもちゃんとした理由があり、貨幣の形により近づけるためにひだを作り、形を整えていようです。

中国では餃子は、お正月などに食べる料理として昔から食べられている食べ物なので福を呼び込む縁起の良い形で作られていました。

また、丸い形や巾着のような形になっているものが多いのも、昔のお金と同じように縁起のよい円やお財布、桃の形をかたどったものが挙げられます。

餃子が毎日の生活に密着している食べ物だということが分かります。

地域でそれぞれ違う文化

中国では「水餃子」が一般的な食べ方ではありますが、中国でも地域によって食べられているぎょうざのスタイルが全く違っています。

米が取れにくい北の地域では、生地の厚い水餃子が主食として毎日食べられています。

また南の地域では、一口サイズに作った小さな蒸しギョウザやスープ餃子「小餃子(シャオジャオズ)」を軽食やおやつとして食べるのが一般的です。

「水餃子」の残りを焼いて食べたのが焼餃子ですが、日本に伝わってからは、初めから生の餃子を焼いて食べるようになり現在の焼餃子のスタイルが誕生しました。

餃子は手軽に作って食べられる料理として、餃子は親しまれるようになり徐々に定着しました。

元々使われていなかった「にんにく」が加えられるようになったきっかけは、炭鉱が盛んだった福岡でスタミナの付くようなニンニクがたっぷり入ったタイプの餃子が作られるようになって全国に広がったと言われています。

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ルーツを知った上で食べる餃子はさらに美味しい

今回は餃子のルーツを紹介しました。餃子は紀元前3000年頃から始まった食べ物だと思うと、いつもの餃子が少し印象に感じられるのではないかと思います。

いつもとは違う調理法の餃子にトライして、他国の文化を味わってみてはいかがでしょうか。